日本一時帰国時にやったこと - 銀行 -
この記事は日本一時帰国時にやったことの一部です。
内容と結論
私は以下の2点を何とかする必要がありました。
- 海外に在住していても、UFJの口座を維持したい。(海外転出届が必須)
- UFJのオンラインバンキングを引き続き利用したい。(ワンタイムパスワードが必要)
結果としては、上記2点は問題なく手続き完了しました。
以下、日本出発前からの諸々の調整やらなんやらをまとめます。
なお、以下で海外転出届
と記載している部分は、三菱UFJ銀行での海外住所への変更
のことです。住民票とかの話とは関係ありません。
前提条件
私は2012年にドイツに来ました。 その時点で、三菱東京UFJ(現三菱UFJ銀行)の口座を持っていて、オンラインバンキング(UFJダイレクト)も出来る状態でした。 しかし、すぐに日本に戻るつもりだったので海外転出届などはしませんでした。 さらに、2016年ごろだったと思うのですが、オンラインバンキングをするには今までの乱数表カードでは駄目で、ワンタイムパスワードを利用する必要が有る、となってしまいました。
2018年頃、思い立って海外転出届をオンラインで済ませておこう、とUFJダイレクトにログインしたのですが、そういった手続き系はワンタイムパスワードが必須となってしまっていました。 そのワンタイムパスワードの手続きを放置していたのでもうお手上げです。UFJダイレクトが残高確認ぐらいにしか使えない状態になりました。
とは言え、自分のUFJ口座の使い道が日本のクレジットカードの引き落とし口座ぐらいなので、直近で困ることは無いな、と判断してとりあえずまた放置しました。
状況の変化
2019年頃から海外在住日本人の方々が、「当銀行口座は日本在住者のためのものなので、海外からの利用は出来ない。解約して下さい。」と警告されたりした、と話題になっているのをTwitter上で散見しました。
これは非常にまずいです。 少ないとは言えUFJの口座にはまだ残高がありますし、もし解約となるともう日本のクレジットカードを利用することができなくなります。 ココでやっと事の重大性に気付きました。が、時すでにお寿司。
電話で問い合わせ
そもそも、UFJ的には海外転出届というものが有るということは、海外在住日本人が口座を維持すること自体はOKなのかな?という疑問もあり、実際にどうやって手続したら良いのかなど、現状を把握するためにUFJに直接電話で問い合わせてみました。
結論としては、
- 既に口座を持っているなら、海外転出届を出していなくても強制的にすぐに口座を解約することはない。
- 現状の法律とUFJのルールでは、UFJで海外転出届を出せば、海外在住者でも今後も変わらず口座を維持することは可能。
とのことでした。コレは一安心! しかし、「ワンタイムパスワードの申請を現時点でしていないなら、電話やネット上での手続きは出来ません。」とのことでした。 それでも「次回日本に帰国された時に、実際に口座を作った店舗に来店して手続して頂ければ大丈夫ですよ。」 と丁寧に案内して頂けました。
「ただ本来は事前に海外転出届を出していおいて頂かないといけませんし、乱数の件も数年前に何度も事前に確認してくださいとご案内を出していましたよね?」とは言われましたが。 コレは完璧に私の落ち度なので、すみませんとしか言えません。。。
ちなみにSkypeの電話機能を利用して電話をかけました。 ちょっと普通の電話と比べると聞きづらいな、(恐らくUFJの人も同じように聞きづらかったっぽい)とは感じましたが、意思の疎通をするには十分なレベルでした。
一時帰国の決定
なんやかんやで、2019年10月頃に一時帰国を決めました。 日程は2020年の2月末から3週間です。
ということで、実際にUFJの店舗に行って手続きする際には、何が必要になるのか?というのを再度電話(Skype)で問い合わせました。
結論としては、通帳、判子、身分証明書(日本の運転免許とかパスポートとか)、そして海外の現住所(公的な書類じゃなくて、UFJ側に登録する住所なのでメモとかでOK)を持ってきて下さい、とのことでした。
ただし、UFJダイレクトについては契約によって色々異なるので、詳細は今なんともいえないから実際に店舗に来た時に確認しましょう、となりました。なので古い乱数表カードも持っていきました。
実際に手続き
2020年2月25日(火)にUFJに行って、住所変更(海外転出届)、そして同時にワンタイムパスワードのカードの申込みも済ませました。 UFJの窓口の方も本当に丁寧で、全てスムーズに手続きが完了しました。
これで、当初の目的だった
- 海外に在住していても、UFJの口座を維持したい。(海外転出届が必須)
- UFJのオンラインバンキングを引き続き利用したい。(ワンタイムパスワードが必要)
が達成できました!
実際に手続きに必要だったのは通帳、印鑑、そして海外の現住所、の3つでした。 パスポートとか身分証明書が必要、と言われていましたが、たしか特に提出は求められなかったと思います。 が、何があるかわからないので身分証明書は必ず持っていくべきです。
ワンタイムパスワードカードの受け取りと初回登録
さて、手続きは終わりましたが、ワンタイムパスワードを生成してくれる小さな電卓のようなカードが後日郵送されてくるので、それまではまだ安心できません。
実はスマートフォン用のアプリも有るのですが、少なくともAndroidなどでは、紐づくGooglePlayアカウントの居住国を日本以外にしていると、Playストアからアプリはダウンロードできません。 そのため、ワンタイムパスワードカードが必要になります
さらに、実は最初に一回だけ電話を使った認証が必要になるので、可能な限り日本滞在中にワンタイムパスワードカードの受け取りと初回登録を済ませておいたほうが良いです。
手続きから一週間後の2020年3月3日(火)にワンタイムパスワードのカードが実家に届きました。 通常の封筒で郵送されてきたので、開けると初回登録の手続き方法も記載されていました。 基本的にはその手順通りに手続きすればOKです。 さらに上述の通り、UFJから自動音声で電話がかかってきて、番号を伝えられるので、それをオンラインバンキングサイト上に登録する必要があります。 なので、日本にいる間にすべてやっておくか、もしくは実家の電話番号などを登録しておいて、事前に実家にいる両親など家族に、「今からUFJから自動音声の電話がかかってくるからとってね」と言うような準備をしておく必要があります。
ちなみに、設定画面上で「自動音声で認証用の番号を伝えます」、というようなボタンをクリックしてから30秒後ぐらいに電話がかかってきました。
まとめ
ついにすべての手続きが完了して、今は正式にUFJの口座を保持しても良い、という状態になりました!
UFJをはじめ、いくつかの銀行が海外在住日本人も口座を維持しても良い、というサービスを提供してくれています。 しかし、地方銀行やネット銀行などは、「日本在住者向けの口座ですので、海外在住者は解約して下さい」というのが基本的なルールのようです。
ただし、海外在住者でも口座を維持できるUFJですが、日本に在住している人だけが口座を開設できます。 なので、一旦海外に引っ越してから、UFJなら海外でも使えるのか、じゃあ口座作るか、ということは出来ません。 日本に限らず、銀行口座を作るのは世界的にどんどん制限が厳しくなってきています。 基本的には、自分が住んでいる国の銀行でしか口座開設は出来ない、と考えておく必要があります。
私は偶然、海外でも口座を維持できるUFJの口座を日本に住んでいた時に開設していたのでラッキーでした。
もしこれから海外に引っ越す、引っ越したいという方は、三菱UFJ銀行の口座を事前に開設しておくことを強くお勧めします。
公開日:2020/04/01